東京五輪水泳シンクロダイビング3m飛板飛込(男子)の坂井 丞さんは、家族全員が飛込選手という、「飛込一家」に育った飛込界のサラブレッドです。
そんな坂井 丞さんは、どんな経歴でどこの出身なんでしょうか。
そこで坂井 丞さんの学歴や経歴を紹介! 出身高校や大学情報(東京五輪水泳シンクロダイビング3m飛板飛込(男子))をご紹介します。
坂井 丞さんの学歴・出身校
坂井 丞さんはどのような学歴の持ち主なのか、プロフィールから出身校、家族構成、子供の頃のエピソードについて見ていきましょう。
坂井 丞さんのプロフィール
- 氏名:坂井 丞(さかい しょう)
- 生年月日:1992年8月22日
- 出身地:神奈川県相模原市
- 身長:171㎝
- 体重:58㎏
- 血液型:A型
坂井 丞さんの学歴・出身校
坂井 丞さんの最終学歴は日本体育大学体育学部体育学科です。
日体大水泳部の飛込ブロック1955年創部で、日本学生選手権では男女合わせて合計45回優勝、2019年には女子が3連覇を果たした強豪です。
同じく東京五輪の代表に内定している三上紗也可さんは現在日体大に在学中です。
高校は麻布大学附属渕野辺高等学校体育コースを卒業しました。
麻布大学附属渕野辺高等学校は相模原市中央区にある私立高校で、現在は麻布大学附属高校と改称しています。
同校はサッカー部と馬術部が有名で、インターハイにも出場しています。
出身の中学校は相模原市立大野南中学校です。
同校の卒業生には、ソムリエの田崎真也さんやサッカー日本女子代表の岩清水梓さんがいます。
中学時代の坂井 丞さんは、まじめな生活態度で、競技にも熱心に取り組んでいたということです。
出身小学校は相模原市立谷口台小学校を卒業しています。
小学校6年の時に、サッカーをやりたいと思ったことがありますが、結局母親の説得により、ダイバーの道を選んでいます。
坂井 丞さんの子供時代とご家族情報
坂井 丞さんは、家族全員が飛込選手という飛込一家で育ちました。
父親の弘靖さんは、日体大卒業の元飛込選手です。
高校総体で2位に入賞した経験を持ち、1984年のロサンゼルス五輪を目指して代表選考会に出場したこともあります。
24歳で現役を引退し、その後は神奈川ダイビングクラブでコーチをしていました。
現在は日本水泳連盟の飛込強化コーチをしています。
母親の由美子さんも同じく日体大出身の元飛込選手です。
大学1年で競技を始め、日本選手権にも出場しています。
二人は日体大時代の同級生で、由美子さんは弘靖さんよりも先に神奈川ダイビングクラブでコーチをしていました。
同クラブは主に日体大の横浜・健志台キャンパスのプールを使用して活動しており、坂井 丞さんは小さい頃からプールサイドが遊び場だったといいます。
また坂井 丞さんには、1歳年上の姉と3歳年下の妹がいます。
姉の由稀那さんは、ジュニアオリンピックや日本選手権、妹の莉那さんは愛媛国体などに出場した飛込選手です。
そんな坂井家では、夏休みの家族旅行も、大会に同行する両親についていくというものでした。
指導者としての母は非常に厳しく、練習の出来が悪いと食卓にご飯が並ばないこともあったといいます。
また坂井 丞さんは2015年結婚していて、現在3児の父でもあります。
奥様や子供に関しての詳しい情報は残念ながら公開されていません。
坂井 丞さんの経歴
両親を指導者としてきた坂井 丞さんにとって、飛込はまさに「生活の一部」でした。
そんな坂井 丞さんは、どのような経緯で飛込と出会い、どのような実績があるのでしょうか。
飛込との出会い
坂井 丞さんにとって、両親の仕事場である日体大のプールサイドは小さい頃からの遊び場所でした。
歩き出した頃には両腕にヘルパーをつけて泳いでおり、2歳半の時にはすでに1mの板からダイブしていたといいます。
経歴・エピソード
初めは母から飛込の基礎を学び、小学生になり全国大会に出場するようになると、父から指導を受けるようになっていきます。
親子であると同時にコーチと選手という関係のため、練習が上手くいかない時などは、家に帰っても会話のないこともあったといいます。
こうして父の厳しい指導により、水しぶきを抑えた美しい入水技術を身につけていきます。
小学4年の時には全国大会で優勝、中学2年では世界ジュニア選手権の代表入りをしています。
高校時代は、インターハイで板飛込と高飛込の2冠を3年連続で達成しています。
高校2年の時の日本選手権では1m板飛込、翌年には3m板飛込と高飛込を制しています。
さらに世界選手権には、2009年から4大会連続で代表入りしています。
日体大の1、3、4年の時には日本学生選手権3m板飛び込みで優勝、アジア大会にも出場しています。
順調に思われた競技生活でしたが、2010年に突然「コリン性蕁麻疹」という原因不明の病気に襲われます。
この病気は、入浴や運動で体温が上がり汗をかくと、かゆみ以外に皮膚がピリピリ、チクチク痛むもので、治療法も確立されていません。
そのため、練習で体温が上がり汗をかくと症状が出てきしまうため、長時間の練習が出来なくなってしまいます。
しかし坂井 丞さんはこの状況にもしっかりと向き合い、短い時間でも集中してできる厳選メニューでトレーニングを続けます。
ロンドン五輪には出場できませんでしたが、2016年のリオ五輪では念願の五輪初出場を果たします。
2015年からはミキハウスに所属し、シンクロ板飛び込みで、12歳年上の寺内 健さんとペアを組んでいます。
主な戦績
物心つく前から両親の英才教育を受け、数々の実績を残してきた坂井 丞さんですが、その主な戦績は以下の通りです。
2017年日本選手権3mシンクロ板飛込、3m板飛込優勝
2018年ジャカルタ・アジア大会3mシンクロ板飛込3位
2019年世界選手権3mシンクロ板飛込7位
ちなみに東京五輪の代表選考会である2019年世界選手権では、ペアを組んでる寺内 健さんと共に個人競技の内定第一号となっています。
まとめ:坂井 丞の学歴・出身校と経歴
今回は、坂井 丞の学歴や経歴を紹介! 出身高校や大学情報(東京五輪水泳シンクロダイビング3m飛板飛込(男子))についてご紹介しました。
坂井 丞さんは、飛込一家に生まれた飛込界のサラブレッドです。
10年前から原因不明の蕁麻疹に悩まされ、思うような練習ができない日々が続く状況の中、五輪出場を目指してできる限りの練習を積んできました。
練習量が理想の3分の1程度と、圧倒的な不利な条件の中、世界選手権で見事に五輪の切符を手にします。
幼い頃から父と二人三脚で歩んできた坂井 丞さんは、その集大成ともいうき五輪で、世界の頂点を目指します。
そしてこれからの飛込界を牽引していく存在となっていくことでしょう。
今後のご活躍に期待したいと思います。