カヌーで東京五輪出場を決めている羽根田卓也さん。
北京・ロンドン・リオデジャネイロと3大会の五輪に出場した経験のある日本カヌー界の第一人者です。
今回は、そんな羽根田卓也さんの学歴や経歴について紹介していきます。
羽根田卓也さんの学歴・出身校
ここからは、学歴や出身校を紹介していきます。
羽根田卓也さんはどのように歩んできたのでしょう。
羽根田卓也さんのプロフィール
- 氏名:羽根田 卓也(はねだ たくや)
- 生年月日:1987年7月17日
- 出身地:愛知県豊田市
- 身長:175cm
- 体重:70kg
- 血液型:O型
羽根田卓也さんの学歴・出身校
羽根田卓也さんの最終学歴はスロバキアにあるコメンスキー大学の大学院を修了しています。
コメンスキー大学では体育スポーツ学部を専攻しました。
羽根田卓也さんはカヌーの本場であるスロバキアに高校卒業後単身で留学しました。
英語もスロバキア語もわからない環境でしたが必しに語学を習得し、普通に生活できるほどになりました。
高校は愛知県にある杜若高等学校です。
スポーツの盛んな高校で、多数の運動部があります。
ハンドボール部や卓球部は全国大会に出場した経験もあります。
同校の卒業生にはプロ野球の楽天イーグルスで活躍した長谷部康平さんやタレントのコージー冨田さんがいます。
中学は豊田市立朝日丘中学校です。
生徒数760人と非常に大きな学校です。
部活動も盛んな学校でしたが、カヌー部がなかったため部活動には入らず地元のクラブなどでカヌーの練習をしていました。
小学校は豊田市立依丘小学校です。
生徒数は570人と大規模な学校の出身です。
スポーツが大好きで低学年のときは水泳をやっていました。
羽根田卓也さんの子供時代とご家族情報
羽根田卓也さんはスポーツ一家に生まれ、幼い頃から体を動かすことが大好きでした。
7歳の頃からは器械体操を習っており、体の柔軟性は非常に高いものがありました。
カヌーにおけるバランス感覚やぶれない体幹もこの頃から養われていたのかもしれませんね。
家族は両親と兄と弟の5人家族です。
父親の邦彦さんは一級建築士で羽根田事務所の社長をしています。
父親が一級建築士ということもあり、実家は3階建ての6LDKと大豪邸でした。
元カヌー選手で、現在愛知県のカヌー協会の理事長も努めています。
兄もカヌー経験者でジュニア日本代表に選ばれるほどの腕前でした。
現在は競技を引退していますが、引退を決めた理由はお金の問題でした。
カヌーはお金がかかるスポーツでマイナーな競技ということもあり、支援してくれるスポンサーがいませんでした。
一人あたり年間で数百万円の費用が必要ということもあり、「弟の卓也に集中させたほうが良い」という判断で引退しました。
兄の思いに応えるべく東京オリンピックでも活躍を期待したいですね。
羽根田卓也さんの経歴
ここまでは学歴や家族についてご紹介してきました。
高校卒業と同時に単身スロバキアに留学した羽根田卓也さん。
ここからは、カヌーでの活躍を紹介していきます。
カヌーとの出会い
#TrainingDay pic.twitter.com/Lf4j7BlOOq
— Takuya Haneda 羽根田卓也 (@Takuya_Haneda) May 26, 2021
羽根田卓也さんがカヌーと出会ったのは父親の影響でした。
父親が元カヌー選手だったということもあり9歳の時にカヌーに乗ることになりました。
当初は嫌々カヌーに乗っていましたが、徐々に魅力にハマっていき練習を積み重ねるようになりました。
経歴・エピソード
羽根田卓也さんは9歳でカヌーに乗り始めると練習を重ねていくうちに才能が開花していきました。
中学に進学後もカヌーを続けましたが、カヌー部はないため地元のクラブチームや大学生に混ざり練習する日々を送っていました。
1年生でジュニア全国大会に出場するといきなり優勝という結果を掴みました。
3年生のときには初めてポーランドで行われた国際大会に出場するも42位と惨敗。
世界との実力差を身に染みて感じることができ、よりカヌーへの思いが強くなる出来事でもありました。
高校はカヌー部がある杜若高等学校に進学しました。
しかし、高校のカヌー部は羽根田卓也さんがメイン種目としている急流でパドルを漕ぎながら進む「スラローム」に取り組む選手はいませんでした。
そのため、練習は一人で取り組むような日々が続きました。
一人で根気強く練習した結果は見事に実を結び、3年生のときには日本選手権を制覇し、国内では敵なしという状態でした。
しかし、このまま国内で練習を続けることに危機感を感じるようになりました。
日本には競技で使う人工のスラロームコースもなく更にレベルアップするための練習環境が整っていなかったのです。
より練習ができる環境に進むため、カヌーの強豪国であるスロバキアのコーチに自ら連絡をとり、スロバキアの大学へ留学する事ができるようになりました。
高校卒業と同時に留学したいと両親に打ち明けましたが、反対されることなく強く背中を押してもらいました。
スロバキアの大学に進学するも知り合いがいるわけでもなく言葉が通じるわけでもないため、生活面で非常に苦しい思いをしました。
カヌーの練習の傍らスロバキア語も猛勉強し、現在では第二の故郷というほどまでに愛着のある場所になっています。
スロバキアで厳しい練習を積み重ね、技術や精神力に磨きをかけていきました。
その結果が実を結び、北京五輪に出場すると予選14位、ロンドン五輪では7位入賞と着実に結果を伸ばしていきました。
しかし、オリンピックで結果を出しても日本ではスポンサーも付いてもらえず、会社員として働きながら競技を続ける日々が続きました。
2013年に転機が訪れ、現所属先であるミキハウスが手を差し伸べてくれ練習に専念できる環境が整いました。
2016年に出場したリオ五輪では銅メダルを獲得し、「所属先へ恩返しができた」とも語っています。
その後も日本カヌー界の第一人者として活躍を続け、東京五輪の代表選考でも見事に結果を出し代表に内定しています。
主な戦績
豪州合宿二週目 pic.twitter.com/vaC6W0OVza
— Takuya Haneda 羽根田卓也 (@Takuya_Haneda) February 14, 2020
カヌーにて
- 日本選手権 優勝
- 北京五輪 予選14位
- ロンドン五輪 7位入賞
- リオ五輪 銅メダル
の成績を収めています。
父親の影響で最初は嫌々始めたカヌーでしたが才能が開花しここまで素晴らしい成績を収めています。
日本では十分な練習環境が整っていなかったこともあり、高校卒業後は単身で強豪国のスロバキアに留学しました。
スロバキアでは更に技術を磨き、五輪には3大会連続で出場しました。
一度でも出場することが難しいなかで、東京五輪も含め4大会連続で出場はとてもすごいことです。
出場するたびに成績も向上しており、東京五輪でのメダル獲得も期待できますね。
羽根田卓也さんの今後の活躍にも注目していきましょう。
まとめ:羽根田卓也の学歴・出身校と経歴
今回の記事ではカヌーで東京五輪出場を決めている羽根田卓也さんを紹介してきました。
高校時代には日本では敵なしの結果を残しましたが世界との差を痛感し、カヌー強豪国であるスロバキアに単身留学しました。
言葉も通じず苦労も多かったですが、カヌーと語学を磨き続け結果を残していきました。
北京・ロンドン・リオ五輪と3大会連続で出場しており、リオ五輪では銅メダルを獲得しています。
4大会連続出場となる東京五輪での羽根田卓也さんの今後の活躍から目が離せません。