プロ野球セ・リーグの中日ドラゴンズに所属する髙橋宏斗さん。
安定したピッチングで2022年にはリーグ3位の奪三振数をあげ、最年少でWBCメンバーに選出されました。
高卒3年目でのWBC出場は、東北楽天イーグルスの田中将大さん以来の快挙です。
そんな髙橋宏斗さんはどのような少年時代を送ってきたのでしょうか。
髙橋宏斗さんの学歴や経歴を順に見ていきましょう。
髙橋宏斗さん 学歴・出身校
侍頑張って来て欲しいですね😆
怪我だけ無いように🥹#高橋宏斗#侍JAPAN pic.twitter.com/Ov6y3X7vUZ— りょー@竜党🐲 (@ryo_ryutou) February 17, 2023
シーズンオフに憧れのメジャーリーガー「マエケン」こと前田健太さんと対談し、うれしさのあまり質問攻めにして前田さんをタジタジにしてしまった髙橋宏斗さん。
髙橋宏斗さんの出身校とそれぞれの特徴を、大学から小学校の順にご紹介します。
出身大学情報
髙橋宏斗さんは大学には進学していません。
高校を卒業後、2020年にドラフト1位で中日ドラゴンズに入団しています。
慶応大学で大学野球の経験を積むことを希望していましたが、残念ながらAO入試で不合格となったため急遽プロ志望届を出し、ドラフト対象となったのです。
もし大学に進学していれば、WBCでの最年少選手として選出されることもなかったため、今となっては正しい決断だったのです。
出身高校情報
髙橋宏斗さんの出身高校は、私立中京大学附属中京高等学校です。
1923年に女子校の中京商業学校として設立され、現在は普通科のみの男女共学校となっています。
「学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ」を掲げ、運動系の部活動に力を入れていることで有名です。
特に硬式野球部とスケート部は国内でも有数の強豪校で、多くのプロ野球選手やオリンピック選手の母校として知られています。
WBC前監督の稲葉篤紀さん、広島東洋カープの堂林翔太さんらのプロ野球選手を輩出しているほか、フィギュアスケートの浅田真央さん、宇野昌磨さんなど多くのアスリートもこの学校の卒業生です。
学校名 | 中京大学附属中京高等学校 |
学科・コース | 普通科 |
偏差値 | 61~66 |
所在地 | 〒466-8525 愛知県名古屋市昭和区川名山町122 |
最寄り駅 | いりなか駅・・名古屋市営地下鉄(鶴舞線) |
公式サイトHP | https://www.chukyo.ed.jp/ |
著名な卒業生 | 稲葉篤紀(前WBC監督)・堂林翔太(プロ野球選手)・浅田真央、宇野昌磨(フィギュアスケート選手) |
髙橋宏斗さんの高校時代
野球強豪校に入学した髙橋宏斗さんですが、長身から繰り出す速球を認められて2年生からはエースに指名されます。
県大会、秋季東海大会、明治神宮野球大会で優勝して頭角を現し、愛知県高校野球選抜のメンバーとして台湾遠征も経験しました。
「無敗のまま高校野球を終える」を3年間の目標に掲げ、高校野球選手権大会での優勝を目標としていましたが、コロナ禍により中止となるという悔しい思いをしています。
代わりに実施された3年夏の甲子園交流試合では智辯学園高等学校に勝利し、優勝ではなかったものの、目標通りに3年間無敗のまま有終の美を飾りました。
甲子園でトーナメント戦を戦うことはできませんでしたが、「最速154km/hを投げる超高校級ピッチャー」として多くの野球指導者やプロのスカウトたちに強烈な印象を与えたのです。
出身中学校情報
髙橋宏斗さんの出身中学校は、尾張旭市立東中学校です。
地域の生徒増に対応するため、1976年に市立旭中学校から分離する形で開校されました。
「健康な身体・誠実な心・豊かな知性」をはぐくむことに力を入れており、朝の通学時間帯には地域住民が交代で校門に立ってあいさつ運動を行うなど、コミュニケーションも良好です。
プロサッカー選手で前日本代表の磯村亮太さん、DA PUMPのTOMOさんも、SKE48の鎌田菜月さんもこの学校の卒業生です。
学校名 | 尾張旭市立東中学校 |
所在地 | 〒488-0051 愛知県尾張旭市下井町前の上1062 |
最寄り駅 | 三郷駅・・名古屋鉄道(瀬戸線) |
公式サイトHP | https://www.owariasahi.ed.jp/higashi-j/ |
著名な卒業生 | 磯村亮太(プロサッカー選手)・TOMO(DA PUMP)・鎌田菜月(SKE48) |
髙橋宏斗さんの中学時代
中学時代の髙橋宏斗さんは地元チーム「豊田シニア」でプレーしていました。
それまでは内野手でしたが、チーム事情により投手にコンバートされ、本格的にピッチングを始めたのはこの頃です。
同じチームには現在社会人野球で活躍中の藤井翔さんがエースとして在籍しており、髙橋宏斗さんは2番手の存在でした。
「藤井には負けたくない」という思いで練習を重ね、2017年にはリトルシニア全国選抜野球大会のメンバーに選ばれ、最優秀選手に選ばれています。
「中学時代にどんどん身長が伸びて、うまく投げられない時もあった。でも誰にも負けたくなかった」と髙橋宏斗さんは当時のことをふり返っています。
出身小学校情報
髙橋宏斗さんの出身小学校は、尾張旭市立三郷小学校です。
名古屋城から東に約6kmの位置にあり、近隣住宅地の造成に伴って1982年に開校しました。
「みずからすすんでやる子」を校訓とし、主体的に行動できる子どもの育成に力を入れています。
スポーツ振興に力を入れており、低学年では「たまごわりサッカー」という、ドッジボールとサッカーを合わせた独自の種目を取り入れ、生徒からも好評です。
中学校の先輩であるDA PUMPのTOMOさん、後輩にあたるSKE48の鎌田菜月さんも、同じ小学校を卒業しています。
学校名 | 尾張旭市立三郷小学校 |
所在地 | 〒488-0023 愛知県尾張旭市瀬戸川町1丁目122 |
最寄り駅 | 三郷駅・・名古屋鉄道(瀬戸線) |
公式サイトHP | 尾張旭市立三郷小学校のサイト |
著名な卒業生 | 鎌田菜月(SKE48)・TOMO(DA PUMP) |
髙橋宏斗さんの小学校時代
髙橋宏斗さんは2年生の時に「三郷ファイターズ」に入団し、野球を始めています。
ポジションは内野手で、主にセカンドとショートを守り、打順は2番でした。
当時は「小柄で身のこなしがはやい選手」と評価され、6年生の時には「ドラゴンズジュニア」に選出されるほどの実力を身につけていたのです。
今では投手として活躍している髙橋宏斗さんですが、野手や打者としても光る才能を持っていたことがわかりますね。
髙橋宏斗さんの選手経歴
宏斗、明日から侍ジャパン行くらしい!
タイミング良かった〜🥰
お子様はサイン入りのWBC仕様のボールをもらってた⚾️めっちゃ羨ましい✨
WBC楽しみだな〜💙
#高橋宏斗 pic.twitter.com/dScXDmEyuP— さっちゃん📪 (@Nijntjetter) February 15, 2023
試合前の取材で「現在の悩みは?」と聞かれ、「どこに行ってもクーリッシュ(アイス)のベルギーチョコ味を売っていない。バニラ味で我慢しています」と真顔で答えてしまう天然キャラの髙橋宏斗さん。
髙橋宏斗さんが野球を始めたきっかけや経歴を見ていきましょう。
選手になったきっかけ
髙橋宏斗さんが野球に触れたのは4歳の時でした。
5歳上の兄が新聞紙を丸めて作ったボールを、プラスチック製のバットで打つのが毎日の恒例行事だったのです。
4歳の子供に「力加減」という概念はなく、いつもフルスイングで自宅の照明を壊す日々でした。
それに耐えかねて、両親は天井直付け型のシーリングライトに交換したというエピソードが残っています。
小学2年生の時になると地元チーム「三郷ファイターズ」に入団し、本格的に野球を始めます。
兄は当時地元の強豪チーム「豊田シニア」に所属しており、中学3年生の時には全国大会で優勝して大会MVPに輝くなど、華々しい成績を残していました。
球場でその姿を応援していた髙橋宏斗さんは「兄はかっこいい。自分もああなりたい」と、より一層練習に打ち込むようになります。
中学3年生の時には兄の後を追うように全国大会に出場しましたが、3回戦でリリーフ登板した際にサヨナラ打を打たれて負けてしまいます。
「控え投手だった自分が全国にアピールできるチャンスだったのに、ふがいない負け方をしてしまった。兄にも勝てなかった」と、髙橋宏斗さんは当時の悔しい思いを語っています。
しかしその姿を見ていた中京大中京高校の野球部監督は、「面白い存在になるかもしれない」と、髙橋宏斗さんをスカウトし、高校への入学が決まったのでした。
経歴・エピソード
高校生活では甲子園の切符をつかみましたがコロナ禍により通常開催ができず、交流試合として行われた試合で見事勝利をおさめ、目標だった「無敗で終える」を達成しています。
さらに力をつけるため、髙橋宏斗さんは兄も在籍していた慶応大学に進学し、野球を続けることを宣言したのです。
AO推薦入試に臨みましたが残念ながら不合格となり、本人はもちろん、多くの関係者が衝撃を受けました。
しかし本人の気持ちの切り替えは早く、不合格が決まった後すぐにプロ志望届を出し、ドラフト1位で中日ドラゴンズに指名されたのです。
髙橋宏斗さんは当時のことを「受験1ヶ月前に観戦した中日-広島戦に衝撃を受けた。『あの迫力ある空気の中で自分も試合をしたい。慶応に落ちたら他の大学ではなくプロに行こう』と腹をくくった」と振り返っています。
その言葉通り、入団後はすぐにプロ向けの肉体改造を行い、1年間じっくり2軍で鍛えた後、2022年からはチームの主力としての活躍が始まりました。
受験失敗という挫折が髙橋宏斗さんを強くし、大学に行っていたら出来なかった「最年少でのWBC日本代表」の座を勝ち取ることができたのかもしれませんね。
まとめ
髙橋宏斗さんの学歴や経歴について紹介しました。
兄の後を追って野球を始めた少年は、高校での全国大会中止や受験失敗というつらさを乗り越えて、今は世界を視野に入れて前を向いています。
いつもひょうひょうとしていますが、「ピッチャーが点を取られなければ、まず負けない。負けた試合に関しては必ず自分に責任がある」と語るその姿には芯の強さと、多少のことには動じないおおらかさを感じさせます。
WBCでは最年少メンバーとしてアグレッシブなプレーを見せてくれるに違いありません。
髙橋宏斗さんの世界での活躍に私たちも期待しましょう。
髙橋宏斗さん プロフィール
氏名 | 髙橋 宏斗(たかはし ひろと) |
生年月日 | 2002年8月9日 |
出身地 | 愛知県尾張旭市 |
身長 | 186cm |
血液型 | AB型 |