プロ野球セ・リーグの読売ジャイアンツに所属する大勢(翁田大勢)さん。
ややサイドスローのフォームから繰り出す159km/hの速球で、ルーキーイヤーからジャイアンツの守護神として抜群の安定感を誇り、新人王に輝いた期待のクローザーです。
そんな大勢さんはどのような少年時代を送ってきたのでしょうか。
大勢さんの学歴や経歴を順に見ていきましょう。
大勢(翁田大勢)さん 学歴・出身校
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— 🦊 (@yknok2ky9) February 4, 2023
あまりの活躍ぶりに、チームメイトの高梨雄平さんが「大勢はガチ」とつぶやいたことから、球団から多くの応援グッズが発売され、ファンからも「ガチ」として親しまれるようになった大勢さん。
大勢さんの出身校とそれぞれの特徴を、大学から小学校の順にご紹介します。
出身大学情報
大勢さんの出身大学は、関西国際大学 人間科学部経営学科です。
1998年に設立され、当初は経営学部のみでしたが、近年は神戸山手大学からの学部譲渡により総合大学に進化しています。
硬式野球部は2001年に創部され、元オリックスの球団代表や社会人野球の監督をまねいて、強化をはかりました。
2018年には明治神宮野球大会でベスト4に進出するなど高い実力を誇り、プロ野球や社会人野球にもOBを送り出しています。
千葉ロッテマリーンズの増田直也さんや、2022年をもって引退した松永昂大さん、お笑い芸人の杉本青空さんもこの大学の卒業生です。
学校名 | 関西国際大学 |
学科・コース | 人間科学部 経営学科 (現:経営学部 経営学科) |
偏差値 | 38~39.5 |
所在地 | 〒673-0521 兵庫県三木市志染町 青山1丁目18番 ※三木キャンパス |
最寄り駅 | 緑ヶ丘駅・・神戸市営地下鉄 西神中央駅・・神戸市営地下鉄 新開地駅・・阪急電鉄(神戸線)、阪神電鉄(本線) 明石駅・・JR(神戸線)、山陽電鉄(本線) ※三木キャンパス。各駅からスクールバスあり |
公式サイトHP | https://www.kuins.ac.jp/ |
著名な卒業生 | 松永昂大、増田直也(プロ野球選手)・杉本青空(芸人/からし蓮根) |
大勢(翁田大勢)さんの大学時代
大勢さんは高校3年生の時にドラフト指名漏れとなり、4年後のプロ再挑戦を目指して大学に進学しました
入部後しばらくは目立たない選手でしたが、2年生の春にベンチ入りを果たしています。
試合で活躍することももちろんですが、大勢さんは他にも大学在学中にやりたかったことがありました。
それは「フォームの改造」と「基礎トレーニング」です。
ドラフト指名漏れの悔しさを忘れず、在学中は甘いものやジャンクフードをひかえ、個別指導のジムに通ってじっくりと体作りに励みました。
当時のことを大勢さんは「プロ入りをあきらめたくなくて、自分なりに一生懸命取り組んだ」と語っています。
出身高校情報
大勢さんの出身高校は、兵庫県立西脇工業高等学校です。
1963年に、兵庫県立西脇高等学校から工業過程を分離して設立されました。
「日本のへそから世界へ発信できるエンジニアの育成」を目指し、文部科学省の指定事業校にも選ばれ、実践的な授業を行っているのが特徴です。
陸上競技部は全国高校駅伝の常連校として知られ、硬式野球部は2013年に甲子園への初出場を果たしました。
2021年開催の東京オリンピックに出場した陸上競技選手の田中希実さんは同級生で、お笑い芸人「だーりんず」の松本りんすさんもこの学校の卒業生です。
学校名 | 兵庫県立西脇工業高等学校 |
学科・コース | 不明 |
偏差値 | 44~49 |
所在地 | 〒677-0054 兵庫県西脇市野村町1790 |
最寄り駅 | 西脇市駅・・JR(加古川線) |
公式サイトHP | 西脇工業高等学校のサイト |
著名な卒業生 | 田中希実(陸上競技選手)・松本りんす(芸人。だーりんず) |
大勢(翁田大勢)さんの高校時代
大勢さんは父親のすすめにより、この高校に進学しました。
両親、兄、姉も同じ高校の卒業生で、4歳上の兄は硬式野球部のエースとして夏の甲子園全国大会に出場しています。
大勢さんは兄と比べられることに不安を感じていましたが、同じように甲子園を目指す決意をしたのです。
1年生からすぐに頭角を現し、夏の県大会からは4番でファーストという主軸として活躍を始めます。
2年生の秋からは投手に転向して兄と同じように甲子園を目指しましたが、残念ながら県予選で敗退し、出場はかないませんでした。
自宅から高校までは20km以上あり、交通の便が悪かったため、大勢さんは3年間自転車で通学しています。
このことが基礎体力の向上につながり、よいトレーニングになっていたのかもしれませんね。
出身中学校情報
大勢さんの出身中学校は、兵庫県多可町立八千代中学校です。
日本酒の原料で有名な「山田錦」の発祥の地として知られ、校舎の周りにも棚田が広がっています。
こぢんまりとしたアットホームな雰囲気の学校で、生徒数は少ないのですが野球部をはじめとした部活動も盛んです。
毎月1日を「いのちと人権の日」に制定し、心豊かな生徒をはぐくむ教育にも力を入れています。
学校名 | 多可町立八千代中学校 |
所在地 | 〒677-0121 兵庫県多可郡多可町八千代区中野間680 |
最寄り駅 | 西脇市駅・・JR(加古川線) 八千代プラザバス停・・多可町コミュニティバス |
公式サイトHP | 八千代中学校のサイト |
著名な卒業生 | - |
大勢(翁田大勢)さんの中学時代
大勢さんは中学校の野球部には所属せず、地元の野球チーム「氷上ボーイズ」に入団しています。
当時は打撃のよさに定評があり、ポジションはショートでした。
出身地の兵庫県多可町は自然に囲まれ、鹿やウサギ、サル、タヌキなどの野生動物が多く生息しています。
町内放送で「クマが出ました」とアナウンスされることもしばしばあったそうですよ。
「夜間ランニングのお供は鹿だった。よく並走していた」と大勢さんは当時を振り返っています。
豊かな環境の中でトレーニングしていたからこそ、大勢さんはどんなピンチにも動じず、マウンドでキレのある投球ができるのかもしれません。
出身小学校情報
大勢さんの出身小学校は、兵庫県多可町立八千代北小学校(現:八千代小学校)です。
1886年創立の歴史ある学校でしたが、多可町の小学校再編により2016年に3校が統合され、現在は多可町立八千代小学校となっています。
当時の校舎は笠形山のふもとにあり、近くの川では夏になるとホタルが見られるなど、山に囲まれた環境だったことがうかがえます。
学校名 | 多可町立八千代北小学校(閉校前の情報) |
所在地 | 〒677-0105 兵庫県多可郡多可町八千代区下村316-2 |
最寄り駅 | 八千代北小学校前・・神姫バス |
公式サイトHP | 八千代北小学校のサイト |
著名な卒業生 | - |
大勢(翁田大勢)さんの小学校時代
大勢さんは自身の小学生時代を「わんぱく少年だった」と語っています。
兄の後を追って地元チーム「八千代少年野球クラブ」で野球を始め、家族で甲子園球場や京セラドームに野球観戦に行くこともありました。
大勢さんはたちまち夢中になり、小学校の卒業文集に「たくさん練習して、たくさん試合に勝って、いい選手になる。プロ野球選手になるぞ」と記しています。
野球を楽しみ、純粋な気持ちでプロに憧れたことが伝わってくる、いい作文ですね。
大勢(翁田大勢)さんの選手経歴
2022/6/18#大勢#バンテリンドームナゴヤ#ジャイアンツ pic.twitter.com/uWySpjIkqe
— miho@32_014 (@016_92GIANTS) February 5, 2023
同じくWBCに選出された阪神タイガースの湯浅京己さんと大の仲良しで、「ガチアツ」コンビとして開催しているインスタライブが面白いと評判の大勢さん。
大勢さんが野球を始めたきっかけや経歴を見ていきましょう。
選手になったきっかけ
大勢さんが野球を始めたきっかけは、兄の影響によるものでした。
小学校に入学すると、兄が所属していたチーム「八千代少年野球クラブ」に入団して軟式野球を始めたのです。
大勢さんがプロ野球選手に憧れを抱いたのは、小学生の時に京セラドームにプロ野球観戦に行き、当時読売ジャイアンツに所属していた工藤公康さんから「楽しんでいってね」と声をかけられたことでした。
「“自分もこんな風にかっこいいプロ野球選手になりたい”と思った」と大勢さんはインタビューで語っています。
とにかくたくさん練習しようと心に決めた大勢さんは、竹やぶから長い竹を切ってバットに見立て、手首を鍛えるトレーニングをするなど、自分なりの工夫で日々練習に励んだのです。
高校入学後は「伸びしろのある逸材」と言われましたが、甲子園出場はかないませんでした。
部活引退後にはプロ志望届を出してドラフト指名を待ちましたが、名前が呼ばれることはなく、悔しい思いを抱えて大学に進学したのです。
経歴・エピソード
「とにかく4年後に雪辱を果たす」と心に決めた大勢さんは、大学4年間を野球に捧げました。
試合も大切でしたが、それよりも重視したのは「基礎トレーニング」です。
徹底した食事制限とパーソナルジムでの体作りなど、プロに必要と思われることをすべてやりつくし、2020年の秋には阪神タイガース二軍との練習試合に登板して注目を浴びました。
そして、2021年のドラフト会議で読売ジャイアンツから1位指名を受け、念願のプロ野球選手になったのです。
「翁田(おうた)」という読みが、チームメイトの太田龍さんと似ていることから登録名は「大勢」に決まりました。
2022年の開幕戦から抑え投手として登板し、見事にセーブを記録して注目されます。
その後もシーズンを通して抑え投手として登板し、セーブ失敗は1度だけという抜群の安定感を誇り、その年の新人王に輝きました。
高校卒業時の悔しさをバネに、今では誰もが認める球界のクローザーとなった大勢さんですが、日頃のたゆまぬ努力が実を結んだのですね。
まとめ
大勢さんの学歴や経歴について紹介しました。
自然豊かな環境の中で鹿と競いながら脚力を鍛え、竹を切ってはスイングの練習をするという、昔話の主人公のような少年は、今では球界を代表する投手として活躍中です。
高校3年の冬には悔しい思いをしましたが、それを糧に努力する姿には頭が下がります。
「”これだ“と思うトレーニングをやってみて、違うと感じたら変えてみることもあるけれど、とにかく続けることが大切」と語る大勢さんは、その素直さと柔軟性で、独自のスタイルを確立しました。
WBCの舞台でも、大勢さんの鮮やかなピッチングが見られることに期待しましょう。
大勢(翁田大勢)さん プロフィール
氏名 | 翁田 大勢(おうた たいせい) ※登録名は大勢(たいせい) |
生年月日 | 1999年6月29日 |
出身地 | 兵庫県多可郡多可町 |
身長 | 181cm |
血液型 | O型 |