プロ野球セ・リーグの阪神タイガースに所属する近本光司さん。
球界でも一、二を争う俊足で、新人時代から2年連続盗塁王を獲得しており、「虎の核弾頭」として活躍中です。
そんな近本光司さんはどのような少年時代を送ってきたのでしょうか。
近本光司さんの学歴や経歴を順に見ていきましょう。
近本光司さん 学歴・出身校
カメラルーキーですが…かわいい笑顔撮れてた!!!
ちかファンに届けッッッ🫶♡♡♡ #近本光司 pic.twitter.com/BOlCKlUYgZ— サ ヤ ❤︎ (@38o_tg) February 27, 2023
身長171cmとプロ野球選手としては小柄ながら、プロ入り後も毎年身長が少しずつ伸び続けており、「まだまだあきらめていません」と笑う近本光司さん。
近本光司さんの出身校とそれぞれの特徴を、大学から小学校の順にご紹介します。
出身大学情報
近本光司さんの出身大学は、関西学院大学です。
1889年に設立されたキリスト教の私立大学で、「関関同立」と呼ばれる関西の難関私大の一つに名を連ねています。
西宮上ケ原キャンパスには、国の登録有形文化財に指定された時計台を中心に美しい校舎があり、この校舎に憧れて入学する学生が多いことでも有名です。
千葉ロッテマリーンズの荻野貴司さん、元オリックス・バファローズ所属で大リーグでも活躍した田口壮さん、俳優の豊川悦司さんもこの学校を卒業しています。
学校名 | 関西学院大学 |
学科・コース | 法学部 |
偏差値 | 47.5~70 |
所在地 | 〒662-0851 兵庫県西宮市上ケ原一番町1-155 ※西宮上ケ原キャンパス |
最寄り駅 | 甲東園駅・・阪急電鉄(今津線) 仁川駅・・阪急電鉄(今津線) 関西学院前バス停・・阪急バス(10~12,16,17,19,24,26系統) ※西宮上ケ原キャンパス ※駅・※電鉄(本線) |
公式サイトHP | https://www.kwansei.ac.jp/ |
著名な卒業生 | 荻野貴司(プロ野球選手)・田口壮(元プロ野球選手)・豊川悦司(俳優) |
近本光司さんの大学時代
近本光司さんはスポーツ推薦枠で大学に入学し、硬式野球部に入部しました。
ピッチャーとして入部しましたが、肩や肘の故障、さらにチーム事情により3年生からは外野手に転向します。
当時から俊足とねばりのある打撃が特徴で、3年春のリーグ戦では10盗塁を記録しベストナインを獲得しました。
近本光司さんはピッチャーをしていた理由を「野手よりもちょっと楽だから」と明かしています。
「プロ入りは全く念頭になく、就職に有利だという理由でこの大学を選んだ」とも語っており、実際に大学卒業後は大阪ガスに入社しています。
現在の活躍からは想像できないモチベーションですが、この自然体が好成績につながっているのかもしれませんね。
出身高校情報
近本光司さんの出身高校は、兵庫県立社(やしろ)高等学校です。
播磨地方の一つである加東市の東寄りにあり、1913年に高等女学校として設立されましたが、その後共学校に変更されました。
公立高校では珍しい体育科があることで知られており、広大な敷地には陸上競技場や野球場、サッカー場、テニスコートやトレーニングセンターなど、充実した施設が揃っています。
広島東洋カープの辰己涼介さん、元オリックス・バファローズの監督を務めた森脇浩司さん、歌手でウルフルズのトータス松本さんもこの学校の卒業生です。
学校名 | 兵庫県立社高等学校 |
学科・コース | 体育科 |
偏差値 | 45~48 |
所在地 | 〒673-1461 兵庫県加東市木梨1356-1 |
最寄り駅 | 社町駅・・JR(加古川線) 社高校前バス停・・神姫バス 社営業所バス停・・神姫バス |
公式サイトHP | https://www.hyogo-c.ed.jp/~yashiro-hs/ |
著名な卒業生 | 辰己涼介(プロ野球選手)・森脇浩司(元プロ野球選手)・トータス松本(歌手。ウルフルズ) |
近本光司さんの高校時代
体育科に入学した近本光司さんは、硬式野球部に入部しました。
当時はピッチャーと外野手の二刀流で、1年秋にレギュラー入りしています。
野球部は甲子園出場を目指して練習に励みましたが、兵庫県は強豪校が多く残念ながら出場の夢はかないませんでした。
器用なイメージのある近本光司さんですが、実はセーフティーバントが苦手だったと明かしています。
そのため、当時の監督からも「当てて転がせ」という指導はなかったそうで、それが現在の「思い切りのいい、フルスイングの1番バッター」を生み出したのでしょう。
出身中学校情報
近本光司さんの出身中学校は、淡路市立東浦中学校です。
淡路島の北東部にあり、2016年に創立50周年を迎えました。
あいさつ運動に力を入れており、地元住民からは「毎朝気持ちの良いあいさつをしてくれる、礼儀正しい教育をしている学校」として評判も上々です。
グラウンドが広く、体育祭などのイベント時には大勢の保護者が応援に訪れてにぎわいます。
社会人野球のJR西日本で活躍した山本大貴さんは中学校の同級生で、元陸上競技選手の竹地志帆さんもこの学校の卒業生です。
学校名 | 淡路市立東浦中学校 |
所在地 | 〒656-2311 兵庫県淡路市久留麻2600-1 |
最寄り駅 | 東浦平成病院前バス停・・あわ神あわ姫バス(東浦北淡線) |
公式サイトHP | https://www.aw-ansin.net/8513/top/ |
著名な卒業生 | 山本大貴(元社会人野球選手)・竹地志帆(元陸上競技選手) |
近本光司さんの中学時代
中学時代の近本光司さんは、軟式野球部でプレーしていました。
学校のグラウンドが広く、恵まれた環境で野球ができていたそうです。
左右に打ち分ける打撃に定評があり、当時の恩師は近本光司さんのことを「体のバネが半端じゃなかった。細身だが筋肉質なので力強くバットが振れる」と高く評価していました。
今では一本足打法が特徴の近本光司さんですが、この打法を確立したのも中学生の頃で、体のバランスのよさが際立っていたのでしょう。
出身小学校情報
近本光司さんの出身小学校は、東浦町立学習小学校(現:淡路市立学習小学校)です。
東浦中学校の約250m南に位置し、東側には瀬戸内海が見えます。
町立の小学校でしたが2005年に近隣の5つの町が合併して淡路市が発足し、市立小学校になりました。
「やってみる」活動に力を入れており、生徒の自主性を高める教育を行っています。
中学校の同級生でもある山本大貴さんとは小学校も同じで、一緒に野球をしていた幼なじみです。
学校名 | 東浦町立学習小学校(現:淡路市立学習小学校) |
所在地 | 〒656-2311 兵庫県淡路市久留麻1724-1 |
最寄り駅 | 東浦平成病院前バス停・・あわ神あわ姫バス(東浦北淡線) |
公式サイトHP | https://www.aw-ansin.net/8506/top/ |
著名な卒業生 | 山本大貴(元社会人野球選手) |
近本光司さんの小学校時代
近本光司さんは小学2年生の時に、地元軟式野球チームの「仮屋クラブ」に入団しています。
このチームには二人の兄や、幼なじみで後に神港学園高校のスラッガーとして活躍した山本大貴さんも所属していました。
山本さんは当時の近本光司さんを「野球に関してはとにかく負けず嫌いだった」と明かしています。
6年生時の対外試合に「1番・センター」で出場した際には、相手の先頭打者がホームランを打ったことが悔しく、その裏の攻撃で自分もホームランを打ち返したのでした。
穏やかなイメージの近本光司さんですが、野球に関しては勝負師なのですね。
近本光司さんの選手経歴
鈴木 誠也が怪我でWBC辞退。
代替え選手が話題になってるけど、
近本 光司しかおらんやろ!🔥他にも良い選手はいるけど、
彼は走・攻・守の三拍子揃ってる!
センターの守備も文句なし。
エリア5のチカは絶対に必要!#近本光司 #WBC2023 #阪神タイガース pic.twitter.com/uJ6Yq1pc0Z— 皇治軍団3150👊😁👊虎党🐯⚾ (@kouzigundan3150) February 28, 2023
スロースタートが特徴で、ファンからは一定期間能力が半減するポケモン「レジギガス近本」と呼ばれ、「レジギガス脱却」とSNSで決意表明したこともある近本光司さん。
近本光司さんが野球を始めたきっかけや経歴を見ていきましょう。
選手になったきっかけ
近本光司さんは兄二人に影響を受け、3歳からプラスチックバットを持って野球ごっこを始めていました。
小学2年生になると軟式野球チーム「仮屋クラブ」に入団し、本格的に野球を始めます。
父親は息子3人の練習に熱心で、元は右打ちだった近本光司さんを左打ちに変更するよう勧めたのも父親でした。
中学校では軟式野球部に入部し、全国大会などの出場はありませんが、兵庫県の野球強豪校の一つであった社高校から誘いを受けます。
地元淡路島の高校への進学を希望する家族とは険悪になり、近本光司さんはとうとう「社で野球がしたい」と冷蔵庫に置き手紙を貼って家出をしてしまったのです。
意志の強さに負けた父親は、社高校への進学を認めたのでした。
経歴・エピソード
高校時代は甲子園への出場はかないませんでしたが、スポーツ推薦で関西学院大学(関学)に進学します。
関西学院大学を選んだ理由を「卒業したら就職するつもり。それを考えると関学が一番」と決めて進学したのです。
大学時代は自主練に明け暮れ、周りが心配するほど練習して、ベストナインにも選ばれました。
そして入学時の言葉通り大阪ガスに就職して野球を続け、2018年には日本代表としてアジア競技大会にも派遣されたのです。
その後、自分を試すためにプロ志望届を出し、2018年のドラフト1位で阪神タイガースへの入団が決まったのでした。
「野球を通して俯瞰(ふかん)する力が身についた」と語る近本光司さんは、いつも冷静に状況を見きわめており、それが現在の活躍につながっているのでしょう。
まとめ
近本光司さんの学歴や経歴について紹介しました。
いつも兄たちを追いかけていた末っ子の少年は、やさしい表情とは対照的な負けん気の強さと、先を見通す力で自らの道を切り開いてきました。
「野球と進路は別」とクールに考えていた近本光司さんですが、地道な練習で築いた実力と身体能力は、プロ野球界でもトップクラスの「打てる俊足」選手として開花しています。
「誰かと比べるのではなく、自分と比べる」のが信念で、常に今のベストを目指して試合に臨む近本光司さんは、今後も私たちを楽しませるプレーを見せてくれることでしょう。
近本光司さん プロフィール
氏名 | 近本 光司(ちかもと こうじ) |
生年月日 | 1994年11月9日 |
出身地 | 兵庫県津名郡東浦町(現:淡路市) |
身長 | 171cm |
血液型 | B型 |