「ロードバイク中古を買うのはやめた方がいいと言われたけど、なぜ?」
「ロードバイク中古のデメリットと対策を知りたいなあ」
ロードバイクの中古車は流通量も多く価格も手ごろなため、手に入れたいとお思いの方もいるのではないでしょうか。
しかし、ロードバイクの中古にはデメリットが多いという話もよく耳にします。
スピードが出るロードバイクは路上での危険も多く、中古車でも問題ないのか心配になりますよね。
この記事では、ロードバイクの中古にはどのようなデメリットがあるのかと、購入時の注意点について紹介します。
ロードバイク中古のデメリットや見きわめるポイントを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
ロードバイクの中古はやめたほうがいい理由
すいません、ロードバイクに詳しい方に質問なんですが、
中古のロード、ネットで買ったんですがブレーキレバーがバリの一つしかなくてセーブレバーってのか上の真っ直ぐのが無い場合は全部取り替えないとダメなんでしょうか?それともセーブレバーだけつけられるのでしょうか? pic.twitter.com/BfIYAtDf8q— 小林一三(水戸アニメ) (@zou13mito) June 24, 2018
新車は高くて予算に合わない、慣れるまでは中古車で練習したい、などの理由でロードバイクの中古は人気ですが、「おすすめできない」という意見も聞かれます。
なぜロードバイク中古の購入はやめた方がいいと言われるのか、その理由を見ていきましょう。
今までの使用状況がわからない
言うまでもありませんが、中古車には前のオーナーが存在します。
オーナーから使用状況や傷み具合、パーツ交換の履歴などを聞くことができればよいのですが、ショップなどで売られている中古車は、履歴を確認できないことがほとんどです。
走行距離はどのくらいなのか、保管場所は屋外か室内かなどがわかれば、購入後の整備計画も立てやすいのですが、車検証などの書類もなく、実物を見て判断するしかありません。
転倒などによるダメージの可能性がある
ロードバイクは「フレームが命」と言っても過言ではありません。
完成品で売られているママチャリとは違い、ロードバイクは「フレームセット」と呼ばれる、フレームとフロントフォークだけが売られていることもごく普通です。
ロードバイク中古を買う場合は「フレーム以外はおまけ」といった気持ちで探す方がよいでしょう。
転倒による傷などがある場合は、フレームの強度が落ちている可能性が高く、後で思わぬトラブルや事故に見舞われることを考えると、手を出さないほうが無難です。
メンテナンス費用が想像以上に高い場合がある
ショップで整備してくれる新車とは異なり、ロードバイクの中古に乗り始める前には、消耗品の交換や可動部のグリスアップなど、メンテナンスを行わないといけません。
フレームに問題がなくても、他のパーツはほぼ使い物にならず、追加のパーツ代を合わせると新車より高かった、という話も聞かれます。
購入時にはどこまでパーツ交換に応じてくれるのか、保証があるのかなど、購入前には条件をしっかり確認しておきましょう。
ロードバイク中古のデメリット
新車では好きなロードバイクが見つからない人にとっては、ロードバイクの中古は魅力的です。
敬遠されることも多いロードバイク中古ですが、“当たり”の中古車を見つけるためにも、そのデメリットについて正しく理解しておきましょう。
思わぬところが傷んでいる可能性がある
可動部分が多いロードバイクは、見た目がきれいでも思わぬところが傷んでいる場合があります。
特に、ハンドルを支えているヘッド部分や、ボトムブラケットと呼ばれる、ペダルの根元にある部品には中にベアリングが入っており、走行距離が多いものは摩耗してガタが出ています。
近年はケーブルをフレーム内に通している車体も増えていますが、これらも目視での摩耗状況が確認できず、購入後に交換が必要になることも頭に入れておきましょう。
他にも、見た目ではわからなくても、フレーム自体が歪んでいたりするなど、素人では判断できないダメージが多い点が、ロードバイク中古の購入は難しいと言われる理由です。
古いパーツがついている場合は、消耗品が入手できないことも
絶版車など、新車では手に入らないロードバイクが中古車で見つかる場合もあります。
その場合、「何年前の自転車で、どんなパーツがついているのか」を必ず確認しましょう。
ディレイラーやブレーキのパーツなどは、1、2年落ちのものであればほぼ新品が手に入りますが、それ以上前のモデルになると、パーツ自体が廃番になっていることも多いです。
フレームだけを残して、他は新型のパーツに交換するのであれば問題ありませんが、その場合は追加費用を準備しておきましょう。
ロードバイク中古を購入後、そのまま乗ろうと考えている場合はどんなパーツ構成なのかを確認することをおすすめします。
基本は自己責任で乗ることになる
ロードバイクの中古を買う場合は、自己責任で乗ることを頭に入れておきましょう。
ショップで売られているものには保証がつく場合もありますが、個人売買やネットでの購入時はほぼ「現状渡し」となっています。
購入後に不具合が見つかっても、売り主に保証やパーツ交換を求めることはできません。
購入前には車体の状態をよく確認し、そのままでも乗れそうか、壊れている箇所は事前に直してくれるのかどうかなど、交渉してみてください。
ロードバイクは命に関わる乗り物であることを忘れず、少しでも不安がある場合は購入を見送るのが無難です。
ロードバイク中古を買う際の注意点
2×9のShimano Sora を中古のロードバイクに搭載させてるけど、普通に軽すぎて、良くないのかもしれないけどアウターで後ろのギアは、かなり重めにして走ってる。
ギア新調させないとダメかしら。
ギアに詳しくならなければ^^ pic.twitter.com/wpeBpwWfWn— Kazu兄(^ω^) (@H_L_JK1FRF) March 16, 2018
整備の知識がない人はやめた方がよい、と言われるロードバイクの中古ですが、さまざまな事情で中古車を購入したい場合もあるでしょう。
ここからは、ロードバイク中古の購入に失敗しないため、どのような点に注意すればいいのかを紹介します。
個人売買は避ける
個人売買でロードバイクの中古を買うのは避けましょう。
中古の程度は個人の主観によって変わります。
特にオーナーがそのバイクに思い入れがある場合、だますつもりはなくても「乗っていたけれど問題なかった」と言ってしまうこともあります。
また、残念ですが、中古市場には盗難品が出回っている場合もあります。
個人売買の場合はフレームサイズや使用歴、保管状況など簡単な質問をしてみてください。
オーナーであればフレームサイズは答えられるはずですし、もしあいまいな答えが返ってきた場合は、たとえ盗難品でなくても、本当の状態は教えてもらえない可能性が高いです。
購入後のトラブルを防ぐためにも、個人売買ではなく、第三者が介在する方法で購入することをおすすめします。
できる限り実物を見てから決める
ロードバイクを乗りこなすには、自分の体格に合ったフレームを選ぶことが重要です。
どんなにいいコンディションの中古車でも、自分の体に合わないものでは意味がないため、まずはフレームサイズを確認しましょう。
また、できる限り実物を見て、可能であれば試乗をしてから購入を決めてください。
試乗ができない場合でも、違和感がないかを確かめたいのでまたがってもいいか、と依頼してみましょう。
ホイールやサドルの美しさにだまされない
ホイールやサドル、バーテープなどは目立つパーツのため、ここが美しいとコンディションがよいバイクに見えがちです。
しかし、これらはオーナーが自分好みのものに交換しやすいパーツでもあります。
前オーナーがパーツを交換して乗っており、売りに出す際に新車時の純正品に戻している可能性もあるため、車体の傷みの判断には使えません。
フレーム本体のクランクやヘッド部分のガタつきで、使用状況をチェックしましょう。
ガタがあるものは走行距離が多いと推測され、修理が難しいため購入は避けてください。
ショップで買う場合は保証内容を確認する
ロードバイク中古をショップで買う場合は、ある程度の整備はされていると考えてよいでしょう。
下取りをしたバイクの場合は、運がよければ前オーナーの使用状況なども教えてもらえます。
しかし、中古車の保証はショップによってまちまちです。
基本的には保証なしの場合が多いですが、購入時に消耗品の交換を依頼できるか、追加料金が発生するのかなど、交渉の余地はあります。
また、元々ついている傷についてはお互いに確認し、後でトラブルにならないようにしておきましょう。
不安な点を質問すれば、親切に応えてくれるショップも多いです。
遠慮せずにどんどん質問してみてくださいね。
余裕をもってメンテナンス費用を準備しておく
中古に限らず、ロードバイクは購入後も意外に費用がかかります。
さらに、中古車の場合は、購入後すぐに消耗品の摩耗に気づくことも多いです。
ブレーキシューやパッド、チェーン、ケーブルなどは、購入前に交換してもらえるのがベストですが、できない場合は自分で交換するか、ショップに依頼しないといけません。
ショップに依頼する場合は、部品代の他に作業工賃も発生します。
新車では発生しない費用ですので、中古車を買う場合は余裕を持った予算を立てておきましょう。
ロードバイク中古はやめた方がいい理由のまとめ
ロードバイク中古はやめた方がいいと言われる理由とデメリット、購入時の注意点について紹介しました。
スピード走行ができるロードバイクは、見た目以上にフレームや部品に負荷がかかっていることが多いものです。
また、前オーナーのクセがついてしまい、乗りにくいロードバイクも存在します。
購入後すぐに壊れてしまったり、修理費用が高くついたりといったことで後悔しないよう、購入の際は自分の体に合った、程度のよいものを見きわめるようにしてくださいね。