カンボ蛙治療では、カエルの毒を人の皮膚に塗って使います。
ではそのカエルは日本で捕獲出来るのでしょうか。
そもそもアマガエルなどと一緒に日本にいるのでしょうか。
子供の頃にカエルが大好きだったので、調べてみました。
カンボカエルを日本で捕獲できる場所は?
カンボカエルが日本で捕獲できる場所ですが、そもそもカンボカエルという種類の蛙はいないようです。
ではなぜカンボカエルという言葉が独り歩きしているかというと、それはカンボ蛙治療という、ちり用の名前なんです。
そしてその治療には、正真正銘本物の蛙の毒を使います。
しかし、そのカエルの名前はカンボカエルではありません。
その名はフタイロネコメガエル!
南米に分布するアマガエル科ネコメガエル属に分類されるカエルで別名ジャイアントネコメガエルと言います。
これでお判りと思いますが、この蛙は南米に分布する蛙ですので、日本で自然に生息はしていないものと思われます。
もしいたとしたら、誰かが日本に持ち込んだものと思われます。
捕獲した蛙の飼育は可能?
先にお伝えしたように、日本には生息していないはずの蛙です。
誰かが持ち込んで逃がした個体が繁殖していることも考えられます。
そんなフタイロネコメガエルですが、ペットとして飼育は可能です。
日本にも輸入されていますが、流通量は少ないということです。
主に野生個体が流通しており、飼育下繁殖個体も存在します。
輸入された蛙は大型種の為、多くの個体が吻端(ふんたん)を傷つけてしまうことから飼育が困難な状態となっています。
それでも状態が回復した個体や飼育下繁殖個体であれば、飼育は難しくないと言われています。
カンボカエルの飼育は温湿度に注意
フタイロネコメガエルはテラリウムでの飼育が推奨されており、大型種の為ケージも比例して大型が望ましいそうです。
樹上棲を好むため、高さのある空間が有効です。
高いところが好きなんですね。
蒸れに弱いので、蓋やケージの側面に金網などを設けて通気性を確保する必要があります。
枝や観葉植物を組んで活動場所や隠れ家を作りますが、枝は掴めるように細い物を用意する必要があります。
極度の高温や低温には弱いので、夏季にはケージを風通しの良い場所に置いたり冷房器具を使用します。
冬季には暖房器具を使用したり、温室に収納します。
温度や湿度にはかなり敏感なようですね。
水は全身が漬かるような水容器を用意し、夜間や照明を消した際に霧吹きで湿度を上げる必要があります。
餌はコオロギなどをピンセット等で各個体に与えるか、餌容器に入れて与えます。
事前に野菜などの餌を与えたり、サプリメントを振りかけて栄養価を上げるようにします。
餌に反撃されたり動きが緩怠なため逃げられるのを防ぐため、生きた餌の場合は顎や触角、後肢を潰したり折ってから与えるべきです。
皮膚から刺激性の強い毒物を分泌するため、本種に限らず素手で直接触れることは避けるべきです。
こう見ていくとも結構繊細な生き物のようです。
お世話もかなり大変ですね。
飼育するなら、覚悟を持ってやらないといけない感じです。
まとめ
カンボカエルという言葉は、カンボ蛙治療から起因しているようで、その名前のカエルはいないです。
カンボ蛙治療に使われるのは、南米に分布するアマガエル科ネコメガエル属に分類される蛙であるフタイロネコメガエルです。
この蛙は日本には生息していないため、捕獲することはできません。
しかし輸入された蛙はペットとして飼育が可能で、温度や湿度にはかなり敏感な特性を持っています。