プロ野球パ・リーグの東北楽天ゴールデンイーグルスに所属する松井裕樹さん。
球界きってのクローザーとして2019年、2022年には最多セーブ王に輝き、WBCでの活躍が期待されています。
そして、2023年にはダルビッシュ有と同じサンディエゴ・パドレスに入団。
そんな松井裕樹さんはどのような少年時代を送ってきたのでしょうか。
松井裕樹さんの学歴や経歴を順に見ていきましょう。
松井裕樹の大学などの学歴・出身校
ゲン担ぎにこだわり、学生時代には「ブルペンのウォーミングアップは18球だけ」と決めて投げ込み、そのままマウンドに向かってしまうことで有名だった松井裕樹さん。
松井裕樹さんの出身校とそれぞれの特徴を、大学から小学校の順にご紹介します。
出身大学情報
松井裕樹さんは大学には進学していません。
高校を卒業後、2013年にドラフト1位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団しています。
超高校級の球を投げるピッチャーとして注目され、5球団から1位指名されるなどプロ野球界から高い評価を得ていたため、大学進学は検討していなかったのではないでしょうか。
出身高校情報
松井裕樹さんの出身高校は、私立桐光学園高等学校です。
学校法人桐光学園により1978年に設立された男子校でしたが、1991年に女子部が併設され、現在は男女別学となっています。
同じ神奈川県で、甲子園に出場経験を持つ桐蔭学園高等学校のシステムを導入したことから、兄弟校と言われていた時期があり、混同されることも多いようです。
文武両道を両立されている学校で、東京大学をはじめ多くの国公立大学への合格者を出している一方、野球やサッカー、バスケットボール部は全国大会の常連校でもあります。
千葉ロッテマリーンズの東條大樹さん、オリックス・バファローズの中川颯さん、神田うのさんの実弟でお笑いコンビ「ハマカーン」の神田伸一郎さんもこの学校の卒業生です。
学校名 | 私立桐光学園高等学校 |
学科・コース | 普通科 |
偏差値 | 69 |
所在地 | 〒215-8555 神奈川県川崎市麻生区栗木3-12-1 |
最寄り駅 | 栗平駅・・小田急電鉄(多摩線) |
公式サイトHP | http://www.toko.ed.jp/high/index.html |
著名な卒業生 | 東條大樹、中川颯(プロ野球選手)・神田伸一郎(ハマカーン) |
松井裕樹さんの高校時代
有力選手として入学した松井裕樹さんは、硬式野球部に入部直後から注目の的でした。
1年生夏の神奈川県大会ではダブルエースの一人として登板を重ね、決勝まで進みましたが残念ながらサヨナラ負けで甲子園出場を逃してしまいます。
1年生の秋からはエースとして1本立ちし、翌年の夏には見事甲子園の切符を手に入れました。
2年生エースとして憧れの甲子園のマウンドに立った松井裕樹さんは、1回戦で大会新となる10者連続三振と1試合22奪三振を記録します。
偉大な記録に球場は大いに沸きましたが、松井裕樹さん自身は「さすが甲子園の大歓声だな」としか思っていなかったそうです。
プロになった今でも冷静さを失わないスタイルは、この頃に培われたものかもしれませんね。
出身中学校情報
松井裕樹さんの出身中学校は、横浜市立山内中学校です。
「住みたい街ランキング」で上位ランクイン常連のたまプラーザに校舎があり、グラウンドは市内3番目の広さを誇ります。
第二次世界大戦中に陸軍演習場が近くにあり、戦後しばらくは兵士の宿舎を校舎として使っていたという文献が発見されました。
横浜DeNAベイスターズの楠本泰史さんとは同級生で幼なじみでもあるほか、俳優の遠藤憲一さんもこの学校の卒業生です。
学校名 | 横浜市立山内中学校 |
所在地 | 〒225-0002 神奈川県横浜市青葉区美しが丘5-4 |
最寄り駅 | たまプラーザ駅・・東急電鉄(田園都市線) あざみの駅・・横浜市営地下鉄(ブルーライン) |
公式サイトHP | 市立山内中学校のサイト |
著名な卒業生 | 楠本泰史(プロ野球選手)・遠藤憲一(俳優) |
松井裕樹さんの中学時代
松井裕樹投手
元桐光学園現東北楽天
高校時代2012年夏の甲子園での1回戦の対今治西高校から大会史上最多の10連続奪三振と1試合22奪三振の記録を達成 pic.twitter.com/7WAvGu43QH— 野球垢 (@0915shinobu892) January 6, 2015
中学時代の松井裕樹さんは、地元の野球チーム「青葉緑東シニア」に所属していました。
同じチームには現在横浜DeNAベイスターズで活躍中の楠本泰史さんがおり、一緒にプレーしていたのです。
このチームは強豪選手が多く在籍し、松井裕樹さんが3年生の夏には全国大会で優勝を果たしています。
当時は先発投手として登板していた松井裕樹さんも注目され「すごい変化球を投げる選手がいる」と話題になりました。
球界一のスライダーを持つと言われる松井裕樹さんですが、中学時代からすでにその片鱗を見せていたのですね。
出身小学校情報
松井裕樹さんの出身小学校は、横浜市立山内小学校です。
東急田園都市線のあざみ野駅から約200m東に位置し、「やま小」の愛称で親しまれています。
1873年に「寺子屋観福寺」として発足し、創立130周年を記念して作られたキャラクター「ケヤリーフ」は、学校のシンボルであるケヤキの葉をイメージしてデザインされました。
中学校の同級生でもある楠本泰史さんが6年生の時に転入してきたほか、プロサッカー選手の長谷川隼さんもこの学校の卒業生です。
学校名 | 横浜市立山内小学校 |
所在地 | 〒225-0003 神奈川県横浜市青葉区新石川1-20-1 |
最寄り駅 | あざみの駅・・横浜市営地下鉄(ブルーライン)、東急電鉄(田園都市線) |
公式サイトHP | 市立山内小学校のサイト |
著名な卒業生 | 楠本泰史(プロ野球選手。6年生時に転入)・長谷川隼(プロサッカー選手) |
松井裕樹さんの小学校時代
松井裕樹さんは小学2年生の時に、地元チームの「元石川サンダーボルト」で野球を始めました。
左利きながら入団当初は内野手を務め、のちに投手に転向しています。
また、地元球団であった横浜DeNAベイスターズに憧れ、小学5年生の時にはベイスターズジュニアのセレクションを受けましたが不合格となってしまいました。
その悔しさが忘れられず、翌年に楠本泰史さんを誘って一緒に再テストを受け、見事に合格したのです。
「クッスー(楠本さん)と一緒に野球ができると思うと嬉しかった」と松井裕樹さんは当時のことをふり返っています。
松井裕樹の選手経歴
松井選手も #ミズブロ !#東北楽天ゴールデンイーグルス #松井裕樹 #ミズブロ pic.twitter.com/I7qROKMeg5
— ミズノベースボール (@MIZUNOPRO_JP) August 26, 2020
プレーに集中するため、高校時代にはユニフォームのマジックテープ廃止や、投球後に脱げにくい帽子への変更を提案するなど、繊細なこだわりを持つ松井裕樹さん。
松井裕樹さんが野球を始めたきっかけや経歴を見ていきましょう。
選手になったきっかけ
松井裕樹さんが野球を始めたきっかけは、小学校2年生の時に地元のチーム「元石川サンダーボルト」に入団したことでした。
チームの中でめきめきと腕を上げ、5年生の時にはさらに上を目指したいという思いで、横浜DeNAベイスターズのジュニアチームのセレクションに挑戦します。
結果は残念ながら不合格でしたが、松井さんはその悔しさをバネにさらに1年間努力を続け、翌年見事に合格したのでした。
ベイスターズジュニアではNPB12球団トーナメントに出場し、見事に優勝を飾るなど輝かしい成績を残しています。
中学卒業後は強豪校の一つである桐光学園高等学校に進学し、2年生の夏には投手として奪三振ショーを繰り広げました。
甲子園出場は1回のみでしたが、実力を高く評価されて日本代表に選ばれ、AAA世界野球選手権大会では3試合で先発を任されるなど、超高校級の投手としてプロのスカウトに強い印象を与えたのです。
経歴・エピソード
プロのスカウトから高い評価を受け、松井裕樹さんは高校卒業後にプロ野球選手になることを決意します。
プロ志望届を提出した松井裕樹さんは2013年のドラフトの目玉となり、5球団から1位指名を受け、抽選で交渉権を獲得した東北楽天ゴールデンイーグルスに入団が決まりました。
契約の際には「自分の原点は高校野球にあるので、そこで長くつけていた背番号でスタートしたい」と希望し、背番号1をつけて入団会見に臨んだのです。
ルーキーの中ではただ一人1軍キャンプのメンバー入りし、開幕直後の4月2日には先発するなど、派手なデビューを飾りました。
しかしその後は制球難により勝ち星がつかず、苦しい日々を過ごした松井裕樹さんですが、2015年に転機が訪れます。
チーム事情により急遽クローザーを任されることになり、そこで得意の奪三振ショーを繰り広げ、一躍チームの守護神としてセーブを積み重ねていったのです。
今では球界を代表する抑え投手として、WBSC、WBCには欠かせない存在となっています。
中学時代の恩師に「目立たない2番手選手だった」と言われた松井裕樹さんが球界きってのクローザーに登りつめたのは、たゆまぬ努力と意志の強さにあるのでしょうね。
そして、2023年にはダルビッシュ有と同じサンディエゴ・パドレスに入団。
目覚ましい活躍を見せています。
松井裕樹のプロフィール
氏名 | 松井 裕樹(まつい ゆうき) |
生年月日 | 1995年10月30日 |
出身地 | 神奈川県横浜市青葉区 |
身長 | 174cm |
血液型 | A型 |
まとめ
松井裕樹さんの学歴や経歴について紹介しました。
ふとしたきっかけで始めた野球にのめり込み、常に上のステージを目指す姿がストイックだと評判です。
私生活では女優の石橋杏奈さんと結婚し、二人の子供を持つパパとしての顔をインスタで公開するなど、試合では見せない姿で新たなファンを増やしています。
自分の信念を曲げず、一途に投球に打ち込む姿はきっと世界の球界でも称賛されることと思います。
松井裕樹さんは世界の舞台でも、胸のすくような鮮やかなピッチングを見せてくれることでしょう。